車のガラスコーティングを専門店でするのはオススメか?
車のガラスコーティングは、元々コーティング専門店での施工がメインの商品でしたが、最近ではDIYでできるようなものも多く、ポリマーコーティングやワックスと並び、かなり一般的なものとなりました。
とはいえ、まだまだ施工にはデリケートな部分が多く、DIYで施工した場合によくあるトラブルが
- ムラになる
- 施工途中で拭き取り出来なくなった
- 付属のコンパウンドで傷が入った
等、もし新車に施工した場合大変な事になるような事例もあります。
ただ、それ以上に満足されている方も大変多くおられますので、施工の方法等に問題があるのかもしれません。
逆にムラになるということは、それだけ定着するということになるのでDIYでも施工がうまくできれば、満足できると思います。
上記のようなトラブルが大切な車に起こるのは心配、もしくは自分で施工するのは大変と思われる方は、専門店でのガラスコーティング施工を検討されるか、ディーラーで新車納車時に施工してもらうのがいいでしょう。
車のガラスコーティングを専門店でするデメリット
車のガラスコーティングを専門店で施工するデメリットには、何があるでしょうか?
なぜデメリットから?と思われるかもしれませんが、専門店にガラスコーティングをお願いする場合は、いろいろな条件が合わないとデメリットでしかありません。
デメリットを知った上でも施工を検討したいという方には、必ず満足いく結果が待っています。
- ガラスコーティング専門店の施工価格は高い?
- ガラスコーティング施工に時間がかかる
- 専門店にお願いしてもメンテナンスは必要
ガラスコーティング専門店の施工費用は高額?
「専門店のガラスコーティングの施工費用は高い」です。
ではなぜ高額になるのでしょうか?
- ガラスコーティング剤が高い
- 施工に時間がかかる
- 施工設備の充実
のような理由が考えられます。
1.ガラスコーティング剤が高い
まず、ガラスコーティング剤は、ポリマーコーティング剤やワックスに比べ、液剤の価格が非常に高く、開封したコーティング剤は再使用できないものもあります。
市販されているコーティング剤でも高いものになると1万円近くするものもありますから、プロ仕様もそれと同等もしくはそれ以上の費用がかかるのは容易に想像できると思います。
ガラスコーティングが一般化し、流通量が増え、一時的にその費用は下がる傾向はありました。
ですが、従来のガラスコーティングの弱点をカバーする次世代品としてガラスコーティングと他の有効な素材とのハイブリッド化で、その価格は再度高騰してきています。
ガラスコーティングが一般化し、流通量が増え、一時的にその費用は下がる傾向はありました。
2.施工に時間がかかる
車のガラスコーティング専門店は、ボディを一度全て磨き、施工しますので時間がかかります。
(詳しくは、次の章でご説明します)
3.施工設備の充実
車のガラスコーティング専門店は、施工品質向上のため、設備も充実している(こだわっている)所が多く、表立って見えませんが、そこにもコストがかかっています。
- 洗車時には、色々なケミカルや道具を使い、出来るだけ不純物を残さないように。
- 拭き取り時には、エアコンプレッサーを使い、水分が出来るだけボディに残らにように。
- 磨き作業時に必須なアイテムの照明は、こだわりますとより多くの照明が必要となります。
- 温度や湿度が極端な条件になってしまわないように、エアコンも必要になります。
締切の作業環境(特に夏場)での施工者の集中力維持にも貢献します。 - その他、専門店独自のこだわり設備があると思われます。
ガラスコーティング専門店は、施工に時間がかかる
車のガラスコーティング専門店の施工費用が高い理由の一つでもある施工時間。
基本的には、施工時間はかかりますが、施工期間は施工に関わる人数により変わりますので、一概に時間がかかるとは言えません。
ですが、一般的にはポリマーコーティングやワックスのよりも下地の仕上がりが、最終的な仕上がりに影響しますので、
他のコーティング剤と比べると施工時間はかかることになり、施工費用も高くなる傾向があります。
では、どの辺りに時間がかかるのでしょう?
1.洗車
車のコーティング専門店は、洗車もしっかりと行います。
新車であれば、まだしも使用車両であれば、鉄粉取りからシミ取り、開口部も洗浄します。
お車の汚れ具合にもよりますが、洗車も時間がかかります。
2.磨き
車の磨き工程は、一番時間の要する作業となります。
磨かない場所を保護するマスキングをし、ガラスコーティング剤がよく定着するように車全体を磨きます。
新車であっても磨きは必要で、この磨きにより塗装表面の不純物を徹底的に除去します。
また、磨くことにより、さらに艶をアップさせます。
特に使用車両については、深い傷・浅い傷もたくさんありますので、適宜磨きをいれ、傷を消しながら艶出しをしていきます。
車両状態により何工程か繰り返しますので非常に時間がかかりますが、この工程により最終的な仕上がりに大きく差が出ます。
3.コーティング
ガラスコーティングは油分等の不純物の上には定着が悪く、ポリマーコーティングのようにポリッシャーによる施工も難しいため、磨き作業とコーティング作業は完全なる分業となることが大半です。
スプレー式の物はコーティング用のマスキングが、手塗りの物は施工に多くの時間がかかります。
プロ仕様ですので、塗り残しや拭き残しは厳禁で、施工時に細かくチェックが必要になり、そこにも時間が必要になります。
ガラスコーティング専門店にお願いしてもメンテナンスは必要
車のガラスコーティング専門店にお願いすれば、メンテナンスは必要ないのでしょうか? 答えは
ガラスコーティング専門店にお願いしてもメンテナンスは必要です。 |
これは、専門店に限らず、コーティングというものは、多かれ少なかれメンテナンスが必要です。
最近のガラスコーティング剤は非常に優秀になってきていますが、「ノーメンテ」ではありません。
実際には「ノーメンテ」の可能性もわずかながらありますが、特に限られた条件となりますので、一般的にはメンテナンスが必要です。
ですので、ガラスコーティング専門店にお願いしたからと言って
「専門店でガラスコーティングしたから、洗車しなくてもいい。」とはなりません。 |
ここを勘違いされている人が、多くおられるようです。
これには、ガラスコーティングが出始めたときの謳い文句に問題があったのだと思いますが...。
実際に当初の親水型ガラスコーティングを試して分かったのですが、ガラスコーティング施工後放置した場合、確かにコーティング施工済み部分はコーティング未施工部分より汚れが付きにくくなっています。
が、「ノーメンテ」と言える状況にはなかったです。
ガラスコーティング施工部分は確かに断然きれいですがそれでも汚れています。
また、画像のような側面の場合は、ガラスコーティンの効果も長続きするのですが、
一番問題なのは平面部分(ボンネット・ルーフ・トランク)で、この部分には側面の何倍も不具合の発生する可能性が高くなります。
ですので、最低限の水洗いは必要となり、それが普段のお客様のメンテナンスとなります。
また、車は走りますので、色々な物が付着します。水洗いだけでは取れない汚れのつくこともあります。
その際には、若干のケミカルを使っての洗車が必要になります。
それでも取れない汚れやシミについては、ガラスコーティング専門店でのメンテナンス(有料含む)が必要になります。
「何かおかしいな?」と思った時は、施工していただいたガラスコーティング専門店に相談するのが一番です。
ガラスコーティング専門店での再施工も当然高くなります
車のガラスコーティングを専門店にお願いした場合で忘れてはいけないデメリットの一つが、再施工です。
基本的に傷が入ったときなどを含め、磨き作業を行った場合は全て再施工となります。
ということは...
そうです、細かな傷が気になって磨いてもらった場合、結構な費用がかかることが予想されます。
車のガラスコーティングを専門店でするデメリット まとめ
さて、ここまで多くのデメリットを書かせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
ここまで読み進めていただいた方に、もうデメリットはありません!! と言いたいところですが、あと一点と言いますか、最終的なところでもう一つだけ注意点がありますが、
その部分についてはメリットを説明させていただいたあとで説明させていただきます。
車のガラスコーティングを専門店でするメリット
お待たせいたしました、車のガラスコーティングを専門店でするメリットには、何があるか?
ですが、あえてメリットというような事ないかもしれません。
え~~~???ですよね。
自分でもよく考えてみたのですが、考えられることはお客様の皆さまが想像されるのとほぼ同じで
新車のような輝き・新車以上の輝き 安心できる作業 |
です。
メリットってこれだけ?と思われるかもしれませんが、実際に磨いている立場としてはこれ以上でもこれ以下でもないです。
「確実な磨きを行って、その車の持てる輝きを最大限に引き出したうえで、ガラスコーティング剤をしっかりとしっかりと定着させてくれる」のが専門店であり、そのあるべき姿ではないでしょうか?
当たり前のことを当たり前にやってくれるのが、ガラスコーティング専門店で、ただそれだけのことをするのが非常に難しいのです。
車のガラスコーティングを専門店でするとは?
車のガラスコーティングを専門店ですることの意味ですが、愛車のポテンシャル(輝き)を最大限引き出そうと思うかどうかです。
でなければ、コスト的にもDIYでコーティング剤の塗り込みを何回か行えば良いのではないでしょうか?
(デメリットは、加味しないといけませんが)
塗り込みだけであれば、確実に塗り込んでお安くガラスコーティング施工することは、当社でももちろん可能ですが...
新車であれば、ディーラーのガラスコーティングでも十分だと思います。
と、ここで「車のガラスコーティングを専門店でするデメリット まとめ」で書かせていただきました注意点
ガラスコーティング専門店で施工するデメリットをメリットに変える最後にして最大の条件。
全ては、「ガラスコーティング専門店選び」で決まります。
が、残念ながらそこを知るには、ガラスコーティング施工に出してみるしかありません。
というのも、磨き技術は目に見えませんので...
が、高額なガラスコーティング専門店に何度も出せませんし、技術のない専門店での磨きはデメリットでしかありません。
そこで、Mizzなりの判断材料を少しだけ...
屋外施工もしくは、温度湿度の管理ができていない
数時間で終わるような短時間施工
車の状態を確認する前に施工料金をしっかりと提示 (特に使用車両) |
と、いうような条件が当てはまる業者さんは、基本的には避けられたほうが良いのでは?と思います。
当然ながらMizzは、上記のような条件には当てはまりません。
ただし、ガラスコーティング専門店を選ばれるのは、お客様自身ですので、ご自分の判断で納得できる専門店様で施工されるのが何より一番です。
ガラスコーティング専門店での施工を考えられる方々の一助になれば幸いです。
車用コーティングの種類
車のコーティングにはボディー以外にも様々な種類があります。
- ボディー用
- ホイール用
- ガラス用
- 幌用
- 室内用(モケット・革)
番外にはなりますが、プロテクションフィルム(膜厚透明保護フィルム)も車のボディーを守るという意味ではコーティングの1種かもしれません。
車には多種多様な素材が使われておりますので、それぞれに適応するようなコーティング剤が必要になります。
車のガラスコーティングは、ポリマーコーティングやワックスよりオススメ?
今、新車見積もりをディーラーさんで取りますと、オプションにほぼ入っているのが「ガラスコーティング」です。
なぜ見積もりに入っているのか?
もちろん利益になるというのは、大前提なのですが、
- 車が汚れにくくなるので、下取りする時にもきれいな可能性が上がる。
- 納車時の洗車が楽になる。
等の理由が考えられます。
最近の車のコーティング剤は、「ガラス系コーティング」が多く、「ポリマーコーティング」は少し下火になりつつあります。
では、なぜ「ポリマーコーティング」や「ワックス」ではなく、「ガラスコーティング」なのでしょうか?
艶出しだけを考えた場合、ワックスやポリマーコーティングの方に分がありますし、比較的安価にできます。
対するガラスコーティングは、被膜硬度が高いので傷がつきにくく、
効果の持続性が飛躍的に長くなります。
車のガラスコーティング・ポリマーコーティングの比較
ガラスコーティング | ポリマーコーティング |
二酸化ケイ素 シリカ | シリコン フッ素 |
・持続効果が長い ・洗車が楽 ・傷がつきにくい |
・艶を出しやすい ・傷を隠せる ・比較的安価 |
・施工費用が高額 | ・持続性が短い |
・DIYで、安価に? |